腸閉塞 検査

腸閉塞の検査は大病院で行うべき理由

腸閉塞の検査方法についてまとめました。

 

イレウスとも呼ばれる腸閉塞は、悪化すると激しい腹痛や嘔吐などの症状が現れますが、それだけでは診断のつきにくい場合が多いようです。

 

重症では命の危険もあり一刻を争うこともありますから、可能性が疑われる場合はしっかりとした検査と診断の行える大病院を受診しましょう。

 

腸閉塞の検査の種類

腸閉塞 検査

 

腸閉塞では症状や進行度合いに応じて以下のような検査方法が実施されます。

 

聴診

聴診は医師が聴診器などを患者の身体にあて、体内の音を聞き取って診断する方法です。腸閉塞が起きている場合には腸の運動静止状態にあるため、腸が動く音が弱まっていたり、消失しています。また通常より高い音が聞こえる場合にも腸閉塞を疑います。

 

腹部X線検査

腹部X線検査はレントゲン検査とも呼ばれ、人体にX線という電磁波をあてることで体内の状態や変化を映像によって判別する検査法です。

 

腸閉塞の疑いがある場合には、立ったり仰向けに寝た状態で撮影を行います。閉塞している部位を特定するために腸内のガスによって膨張している部分と大きさを調べます。

 

またX線検査で腸の周囲に空気が写る場合には、正常であればそのようなことはないため、腸の破裂や壊死が生じている可能性があります。

 

血液検査

採血した血液の成分を分析することで人体の状態を判断するための検査です。

 

腸閉塞では検査値として白血球数やCRP値に注目します。これらが異常に高い数値の場合には、体内で炎症が起きていることが考えられ、また血液の濃縮度合いが高いなら脱水症状が起きていることを示すものとなります。

 

腹部超音波検査(エコー検査)

エコー検査とも呼ばれる腹部超音波検査は、お腹の外部から超音波をあて、その返ってくるエコー(音波)の状況を映像化して内臓や血液の状態を調べるものです。腸閉塞では、エコー検査によってお腹に水が溜まっている状態や腸管壁の腫れた厚みなどを調べます。

 

CT検査

X線を使って人体の断面を映像化していく検査です。CTとはコンピューター断層撮影のことです。

 

レントゲン検査が一方向からの二次元画像なのに対して、CT検査では様々な角度から撮影し、三次元に映像化するため、より精度の高い診断が可能となります。エコー検査と同じく、腹水の状態や腸管壁の厚みなどを確認することができ、閉塞の起きている正確な場所や原因を特定できます。

 

 

他にも状態に応じて、小腸造影・注腸検査・内視鏡検査・血管造影・MRIなどの検査も行われます。

 

基本的には体への負担の少ない順に行われていくことが多いようです。

 

保存療法による治療

 

がんが原因で腸菅が狭くなったり、癒着で腸が折れ曲がってしまう機械的腸閉塞のケースでは、基本的に保存療法が行われることが多いようです。

 

保存療法とは具体的には鼻や口から細い管を閉塞部分まで通し、腸内に蓄積される水分や内容物、ガスを表に出す方法を行います。

 

閉塞部分が腸の上の方にある場合は胃管を使用し、腸閉部分が下部にある場合はイレウス菅を使用しながら治療を行っていくのです。

 

このように腸の張りが減少することで腸が改善されていくので、血流がよくなりうまく腸が動いていく可能性があります。

 

これらの処置をすることにより、腸の狭窄やねじれを改善させることができるのです。

 

腸閉塞が発生してしまった場合は口から水分や食事を食べることで更にその状態を悪化させてしまうと言います。

 

そのため治療期間中の栄養補給は主に点滴で行っていくこともあります。

 

また血液濃度と電解質バランスを整えるための点滴や、感染症予防のための抗菌薬の点滴も一緒に行っていくため、やはり腸閉塞になった場合に入院治療は必要になってきます。

 

手術が必要な場合

もしも腸閉塞で手術になった場合は、腸管がねじれている部分や折れ曲がった部分を改善したり、原因になっている異物や腫瘍を切ったり腸管の一部を切除するなどの方法が取られます。

 

手術が必要となるケースでは、腸の血管が圧迫されてねじれたりするような絞扼性腸閉塞の場合や、保存的治療を1週間以上行ってもなかなか改善されない場合、または腸閉塞を何度も繰り返す場合に行われます。

 

そして重症度の高い絞扼性腸閉塞となった場合はその日のうちに緊急手術を行うことも少なくはありません。

 

しかし癒着してしまった部分を慎重に剥がしていき、腸の血流を元に戻すことができれば腸を切ることもないのですが、すでに腸が壊死してしまっている場合はそのまま放置しておくと死に至る危険性もあるので、すぐに壊死した腸を切断し正常な部分を繋ぎ合わせるような手術法を取ります。

 

その他にもストレスや薬物中毒で起こってしまう麻痺性腸閉塞の場合は、腸閉塞と同時に腹膜炎を併発する危険性もあるようです。

 

この場合には腹膜炎の部位を切除し、更に胃や腸に穴が開いてしまっている場合はその部分の穴をふさぐ手術も行わなくてはなりません。

 

そして術後におならや便が出るようになれば、腸の通過障害が改善されたということになります。

 

しかし、腸が詰まってしまった原因が癒着や腸が腸にはまり込んでしまっていた場合には、なかなかくぼみは完治しないとも言われているので、腸閉塞の再発の危険は残るため定期的な健診が必要となります。

 

保存療法か手術かで入院期間が異なる

 

腸閉塞と診断されたら、とりあえず検査もかねて入院をすすめられることが多いです。

 

そこで入院となって実際に治療をするとなると、どれくらいの期間入院期間が必要なのかが気になると思います。

 

腸閉塞での入院期間を計算するにはイレウス管で治療が解決するか、もしくは手術を必要とするかでも変わってきます。

 

入院期間の目安としては経過が良好な場合はだいたい1週間〜10日程度になっています。

 

保存療法の場合であまり改善の見込がない人は、そのまま手術となるのでもっと期間が長引く可能性もあるのです。

 

手術の方法は全身麻酔で開腹手術を行うのですが、腸の詰まりの原因となっているものや、摘出手術と腫瘍などが原因となっている場合でも方法は変わってきます。

 

腸閉塞の患者の過去データを見ると腸閉塞で入院した患者の平均的な入院日数は多くても10日前後で、手術がいらない患者さんは6日ほどで退院している人もいます。

 

手術しない場合でも症状がよくならない場合は2週間ほど入院する必要もあるので、医師の判断により変動することもあります。

 

そして特に症状が重い人には、腸管の一部を切除する手術となるので、癒着や腸捻転などで腸の血行障害が生じている場合は緊急手術になるケースもあります。

 

入院が長引く場合も

受診と同時に緊急手術が必要となった場合は2週間ほどで退院できますが、実際に保存治療なども行われるため更に1週間ほど経過観察が必要になった場合、3週間くらいの入院期間になることもあるようです。

 

痛みが強く病院に行ってすぐに手術となった場合は、その日から10日ほど入院する必要があると言います。

 

保存的治療を行う高齢者の場合は入院当初は絶飲食状態を強いられるので24時間点滴を受けなくてはなりません。

 

その後腹痛や嘔吐などの症状が改善したらやっと水が飲めるようになるので、1週間ほどくらい様子をみて食事がしっかり摂れるようになるまで入院するケースもあります。

 

身体にとって必要な食事の量が取れるようになったら、医師の判断により退院後の生活や治療法の指導を受けてから退院できるのです。

 

腸閉塞の原因には様々な原因が隠れていることもあり、大腸がんなどが原因で腸閉塞を起こしている場合は更なる精密検査も行われるため、通常の腸閉塞より長い期間入院する可能性もあります。

 

便秘やストレスなどで腸閉塞になってしまった場合は比較的軽いようですと早く退院できることもあるようなので、その人の病状によって入院期間や治療法なども変わってきます。

 

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